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第2回プレ・コンサート報告

 さて、突然ですが先日行われたプレ・コンサートの様子をアップします。前回の西藤ヒロノブの時は一般客も招いてのコンサートでしたが、今回はサポーターのみが参加できるシークレット・ギグというべきか、4月30日に向けての意志統一を図るイベントというか、みんなで本番のイベントを盛り上げるぞ、チケットも売るぞ、子供たちも演奏頑張るぞ、エイエイオー的な総決起大会的なイベントにしたかったのですが、果たして想いは通じたか。それは参加していただいた各サポーター一人一人の心の中にあるのかな、なんてちょっといやらしいことを書いてしまった(笑)。

 西藤ヒロノブのコンサートの企画をしながら、10月27日の会議では次のサポーター・イベントをどうするかと会議で何度も話しあって、今回のグレース・マーヤに決まったのは11月24日。そしてオープニングに高城小の吹奏楽部の子供たちに入ってもらうことが決まり、まあ、あとはサポーターの皆さんにどうやって呼びかけするかとか、まだサポーター登録をしていない人たちにどんなアプローチをしていくのかとか、目標の100名に達しなかったときは実行委員は全員丸坊主になる、なんて話は出なかったけど、毎回毎回白熱した議論が続き、何とか1月の会議で今回のプログラムと参加見込み人数が確定。100名には行かなかったけど、協賛してくれた事業所の方たちの参加を含めて80名以上のイベントになりました。

 しかし、好事魔多し。なんと28日当日、実行委員長がまさかのダウン。2日前の会議の時から声が出なくて体調に不安があったのですが、病院で診てもらったらドクター・ストップ。急きょ、委員長抜きでイベントを始めることになりました。17時から始まるイベントでしたが、主なスタッフは13時半から会場で準備。4月30日のチケットを各サポーターに5枚ずつ預けるので、チケットとフライヤーをそれぞれ5枚ずつ封筒に入れて、セットにして名前を書いて渡すという段取りをしていました。が、しかし、何たるミスか、最初の封筒にチケットナンバー1000番から1005番と書いて入れてしまった粗忽者がいる。あ、オレだ。1000から始まって5枚入れるのだから、本当は1004番のはずが思い込みとは怖いもので5枚ずつなので1005番としてしまったわけですな。それに気が付いたときは、すでに封筒の数は相当出来上がっていました。しかし、このピンチはなんと受付番号を記入していた担当者も同じミスをしていたことから結果オーライ。まあ、マイナス同士を掛け合わすとプラスになるという正の数・負の数みたいな話、と今だから笑えるが、その時は冷や汗三寸、脇の下にアセチレン・ランプという状態でした。

 そうこうしているうちに、グレース・マーヤが空港から到着。スタッフと挨拶を交わしたかと思ったら、そのままリハーサル。どんな曲やるのかと、こっそり聴いていたら「イングリッシュ・マン・イン・ニュー・ヨーク」が流れてきた。ボーカルなしでピアノでサラッとやった感じ。もっとゆっくり聴きたかったが、こちらもいろいろ準備があり、なんだかんだしているうちに高城小の子供たちもやってきて、こちらもリハーサル。学校以外のところで、まして大勢の人前での演奏でちょっと緊張している感じもあったが、大きな音で楽器を吹いたり弾いたり叩いたりしている。開場は17時からの予定を30分早めていたのだが、告知が遅かったせいかお客さんが来ない。各実行委員は口には出さないが、集客大丈夫だろうか、一抹の不安があったと思う。最初に来られたのは協賛先の事業所の方。名刺を預かり、名簿をチェックし席へ案内する。あれ、オレ、受付担当だったっけ、などと考えている間もなく次から次とお客さんが来られる。事業所の方、新規サポーターの方、登録済みのサポーターの方、登録済みだが会員証を忘れた方、去年までは会員登録していたが、今年は登録したがどうか分からない方、様々な方が来られ受付はややパニック状態。会議の時も、サポーター受付が一番大変だろうと予想はしていたが、予想以上の混雑で大変だった。

 高城小の子供たちが森永先生に引率されて2階に上がってきた。時計を見たら開演時間を既に過ぎている。会場には既に70名以上のお客さんが入っており、演奏はまだかまだかと待っている。子供たちは少し緊張しているようだったが、周囲のスタッフや父兄の声かけに応えて元気よくステージに向かった。明るくて伸びやかな演奏と、MCを担当した小学校4年生と5年生の女の子2人の掛け合いが面白い。途中、どちらかがセリフを忘れてしまったようで会話が止まったが、会場の皆さんの温かい声援と拍手で気を取り直し無事演奏につながった。ジャズ・ナンバーではグレン・ミラー楽団でおなじみの「In the Mood」を熱演。まだ練習を始めて間もないので失敗したなんて正直に話していたが、いいんだ、そんなの。そのミス・トーンもジャズだ、心から演奏すればミス・トーンなんかこわくない、いや、そんなもの気にすることありゃしない。

 高城小の子供たちの演奏の後は、本命グレース・マーヤの登場。もともとクラシックをやっていただけにピアノはしっかりしている。面白かったのはリズムとアレンジ。肥後民謡の「あんたがたどこさ」がいつの間にか「My Favorite Things」 に変わり、またいつの間にか民謡に戻っている。おてもやんとコルトレーンが全く違和感なく出会って別れてまた会ってという感じ。そういえば、アンコールでやった「all the things you are」も途中でビートルズの「Nowegian Wood」を挟んでいたっけ。マーヤのMCで思いだしたけど、何年か前のジャズデイのイベントで中平穂積さんの写真展とトーク・イベントがあった。その時の司会は高校時代の同級生で某国営放送のアナウンサーであるS尾君が担当した。あの新宿で名門のジャズ喫茶DUGが生まれたのは当時の林業がまだまだ儲かっていたからだとか、非常に面白い話を沢山聴けた。一番笑ったのは、中平さんがDUGの2号店を出したら、その人気を妬んだ同業者(多分)が泥棒に入ってレコードを全部盗んでいったそうだ。いや、全部盗まれたと思ったが、よく見るとケニー・ドーハムのリーダー・アルバムだけが残っていた。そのアルバム・タイトルは『マタドール』。これは、その泥棒のメッセージで店にレコード入れても「またとるぞ」という意味だと考えて2号店を断念したとか。いやー、ジャズのこの手の話は面白い。以前、宮崎に来ていたジョージ・川口さんに聞いた話は、などと書いてるときりがないので、元に戻る。

 マーヤのアンコールも終わり、帰るお客さんもいたが、そのまま屋上のパーティに参加するお客さんも結構いた。みんなで同じものを食べたり飲んだり、おしゃべりしたり楽しい時間を過ごすことが出来た。子供たちも元気いっぱいだったが、帰りの時間もあるので最後は集合写真を撮ってまたの演奏までしばしの別れを告げた。さて、次は本番の4月30日、ん、ちょっと待てよ、その前に綾さんの写真展がある。え、その時にもしかしたら、またライブが、あ、これはまだトップ・シークレットだった。というわけで、今回のライブのおまけ。グレース・マーヤの「遥かなる影」をどうぞ。

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